良質な水が湧き出る京都・伏見の地に誕生した「家守堂」。
明治初期から建つ京町家をリノベーションし、風情ある環境でクラフトビールの醸造所を併設しました。近くには坂本龍馬ゆかりの旅籠・寺田屋などもあり、レトロな雰囲気を醸し出す竜馬通り商店街の入り口に2年前オープンしました。
「地元の人に世界中のビールの美味しさを届けたい」という思いで、お店には常時8種類のビールが並び、1~4番は家守堂オリジナル、5~8番は他店のゲストビールをいただくことが出来ます。オリジナルビールは、苦みと香りが特徴的な力強い仕上がりの「牛ごろし」や宇治産の雁ヶ音茶とユズの果皮を使用し、爽やかな飲み口が特徴の「茶かぶき」など個性豊かなビールのラインナップでその日の気分で異なる味を楽しめます。
家守堂ではクラフトビールの販売だけでなく、もともとあった日本茶専門店「安本茶舗」のお茶の販売も行っています。お店の伝統を守りつつ、クラフトビールという新たな息吹を伏見の土地に吹き込みました。落ち着いた空間でいただくビールはいつもと違った味わいになることでしょう。地元の人たちの憩いの場ともなっており、酒処伏見らしく、酒蔵の方々も仕事帰りに立ち寄ることがあるのだとか。
注目はお店で作る自家製の豚肩ロースのビール煮込みや10種類のハーブやスパイスをブレンドしたフライドチキン、季節ごとに変わるスイーツなどクラフトビールのペアリングを楽しめること。
日本ではまだ見かけない“甘いもの×ビール”の組み合わせ。実は海外では主流なようで、こうした様々な食材とのペアリングを今後日本でも広めていきたいとのこと。
お昼は牛すじビールカレー(ミニサラダ付き)などを提供し、野菜は地元で獲れるものを使っているとのこと。(※ランチメニューは変更される場合があります)ビアパブとは思えないような本格的なランチを楽しめて、夜はビアパブという二面性を楽しめるのも魅力的ですね。
今後は音楽イベントやYouTube配信などを通して、「たくさんの人に家守堂に来てもらい、伏見という場所を知ってもらいたい、地域に貢献していきたい」とヘッドブルワーの森さんは語ります。
伝統と現代の新しい文化を融合させ、伏見のクラフトビール文化を築いていくお店となっていくでしょう。
【基本情報】
家守堂
所在地 京都府京都市伏見区中油掛町108
オンラインショップ https://yamorido.stores.jp/
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