来島海峡に面した愛媛県今治市で創業以来、瀬戸内の新鮮な魚介を食卓に届けている「愛媛海産」。
地魚をはじめとした地域の豊富な食材の魅力を伝えるべく、鮮度と旨味を閉じ込めて無添加で作られている商品は、地中海料理の「鯖のアヒージョ」や和食の「銀鮭の西京焼き」など多国籍な商品のラインナップ。食べると魚の良質な脂とジューシーな噛みごたえを感じられ、旨味がギュッと濃縮された一品でレトルトとは思えない食感・風味に驚きます!この一皿があれば普段の食卓が華やかになること間違いなし。代表の大塚康仁さんにお話をお伺いしました。
Q.食卓に彩りを添えるような商品が多いですがどの様にして誕生したのでしょうか?
創業当初は一夜干や煮干し等、どちらかというとその日の食事のベースとなる様な食材を扱っていました。
創業以来、ギフト商品を中心に百貨店さんに売っていましたが、徐々にすぐに食べられるような嗜好性の高いものが好まれるようになったことから、レトルト商品を展開しました。
日本の地中海と呼ばれる瀬戸内海で、スペインやイタリアの魚料理からインスピレーションを受け、最初は冷凍のパエリアを開発しました。そこから美食の街サンセバスチャンを中心にタパスやピンチョスの文化があるのを知り「瀬戸内バル」シーリズで瀬戸内の原料を使ったメニューを増やしていきました。
Q.無添加で加工されていますが新鮮さを保つ秘訣はなんですか?
元々冷凍食品を造っていたので冷凍技術がありました。またレトルトも加熱処理しているので敢えて添加物を入れる必要がありません。あとは瀬戸内の素材の味がしっかりしていて、味付けもちゃんとしているので添加物は要らないんです。
Q.商品にはどの様な想いが込めらていますか?
バルのちょっとした小皿をイメージしています。愛媛の今治は港町で造船も盛ん、来島海峡は鳴門と明石と並んで潮流が早く魚が多いので、年中、旬の様々な魚が採れます。瀬戸内の小さな港町にある小さな工房ならではの商品をお届けして、美味しいものを自宅で気軽に召し上がって頂きたい。国内だけでなく海外の方にも瀬戸内の魅力をお届けしたいと、現在はハワイやニューヨーク、カナダでも取り扱って頂いています。
どうやって食べ合わせするのかというお問合せがあったので「甘めの白ワインに」「キリッとした日本酒に」などラベルを添付して酒との組み合わせも分かりやすく設定しています。
Q.今後の新商品の予定はありますか
愛媛のスマガツオ(愛媛県の「媛スマ」は「全身トロ」と名高い脂乗り、カツオに近い見た目ながらマグロのような風味を持ち合わせている)を使ったツナやアヒージョの商品化を進めています。今年の冬には発売予定です。
Q.SDGsへの取り組みも積極的に行われていますね
愛媛県に「魚島」という離島がありましてね。人口が160程度でスーパーやコンビニがなく、産業は漁業のみ。後継者不足や魚価の低下が問題になっています。せっかく魚が捕れても売れないことが多かったんです。魚島の漁業の安定に繋がればと「一船買い*」の契約をしています。規格外の値段の付かない魚や製造過程で生成される魚あら等は出汁やブイヨンとして利用し、夏場は蛸壺漁の蛸を全量買付しています。市場を通さず直接購入することで私達は新鮮な魚を使用できるし漁師さんにとっても収入の安定や作業減に繋がっています。
*一船買い…契約している漁業者の網にかかった魚は大きさ・種類に関わらず買い取る
Q.今後目指す姿について教えて下さい。
生産者さんとも料理人さんとも直接話しができる立場にあるので、生産者さんの良い部分を活かしながら料理人さんの技術を加えて、両方の良さを伝えられる商品を作っていきたいです。愛媛の本当に美味しい物をお届けしたいです。
瀬戸内海の真蛸を風味豊かに加工した『真蛸としめじのアヒージョ』は"世界に知られていない、日本が誇るべきすぐれた地方産品”「The Wonder 500」に選ばれた一品。世界に誇れる愛媛の豊かな食をぜひご家庭でも体感してみてください。
【基本情報】
愛媛海産
Comments